
『大神』(おおかみ)は、クローバースタジオ企画・開発、日本で2006年4月20日にカプコンより発売された、プレイステーション2用ゲームソフト。キャッチコピーは「この世の命が、蘇る」。2008年から2009年にかけてWiiに移植された。続編にあたるDS用『大神伝 ?小さき太陽?』の日本版は2010年9月30日に発売された。
概要
古代日本的な世界を舞台とするゲームで、日本画風の3DCGが特徴。ディレクターは神谷英樹。地名や人名は神谷氏の故郷である信州の地名を元にしたものが多い。
平原綾香が歌うテーマソング「Reset」は本作のための書き下ろし。日本的な楽器として琴が使用されており、ところどころ『大神』をイメージさせる歌詞が含まれている。また、歌詞中の「Reset」という言葉は平原綾香本人が付加したもの。なお「Reset」は、2006年3月22日に発売された平原綾香のアルバム『4つのL』に収録されている。
タイトルの「大神」には主人公が「天照大神」であり「狼」であることと、「筆調べ」によって自然を操ることに世界を筆調べを実行するための「大きな紙」になぞらえて「大紙」と言う三つの意味がある。
本作は開発初期、「荒廃した世界を回復させる」というコンセプトを基に製作が進んでおり、「和風タッチ」や「古代日本」という設定は存在せず、恐竜などが登場する予定だった。また主人公のアマテラスは企画初期、居る場所によって姿が変わるという設定があり、「水に入ることでイルカに姿を変える」ものと「崖や丘から飛び出すことで隼に姿を変える」という2種類が存在しており、デザイン画もほぼ内定していたが、開発の過程で断念された。
難易度は低く設定され、難易度設定も存在しない。
プレイステーション2版は約14万本を販売した。
各レビューサイトでは非常に高い評価を得ているが、Amazonでは星1つのレビューの多くに暴言コメントを付ける、評価の高くない有用なレビュー欄にわざと絶賛するような意見を投票しての工作を行うといった悪質な行為をする一部のファンも見受けられる。
平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門大賞、2007年度日本ゲーム大賞優秀賞を受賞。日本国外では、アメリカのゲーム情報ウェブサイトであるIGNが主宰するThe Best of 2006でOverall Game of the Year(最優秀賞)を獲得した。
あらすじ
100年前、英雄イザナギによって封印された怪物ヤマタノオロチ。その戦いの際に、イザナギをさまざまな神秘の力で手助けをした白狼・白野威(しらぬい)は、神木村にある神木の袂に像が作られ、村の守り神として祀られていた。
しかしそれから百年が経ち、オロチを封じていた宝剣「月呼」が何者かに引き抜かれ、オロチは復活する。だが、木精サクヤ姫の力で大神(狼)アマテラスも神木村にある白野威像に宿り復活。ヤマタノオロチを倒し、ナカツクニの安寧を取り戻すために、絵師のイッスンと共に旅に出る。
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